ハウリング対策ハウリング対策
ハウリング対策。

ハウリング・サプレッサー dbx社「AFS224」をテストする。
バンド練習をする時に結構悩ましいのが「ハウリング」です。
現在、ヴォーカルマイク入力のゲイン調整や高域帯の周波数を絞るなどで対処していますが、
声がやっと聴こえるぐらいまでゲインを下げてもやはりハウリングが発生します。
なんとかならないものかとインターネットで調べ、画期的な対策方法を発見しました。
「ハウリング・サプレッサー」というイコライザー(フィルター)を使用するのです。
ちなみにサプレッサーとは「消音器」の意味らしいです。
ヴォーカルなどの音源ソースをそのイコライザーに通しハウリング成分を除いてからアンプにつなげる対策方法です。
放送局、ライブハウス、コンサートホールなどのいわゆる音響担当のプロも
この方法などでハウリング対策をしているらしいです。
そういえば、テレビ番組で加山雄三がコンサート会場の客席通路を握手しながら歌って歩いている様子を観て
「どうしてハウリングが起きないのだろう?」と不思議に思ったものでした。
と、いうことで早速ハウリング・サプレッサーを入手しテストしました。
ハウリング・サプレッサーの入手。
ネットで評判がいいイコライザーは「dbx社のAFS224 」でした。下の写真の一番上にあるのがそれです。価格は一番安い販売店でも29,800円。PA音響のアマチュアにとってハウリング対策だけのためのこの金額は少々贅沢ですね。
ハウリング対策
写真の一番上にセットしたものがAFS224です。シンプルでなかなかいいデザインです。ちなみに2段目はコンプレッサー、3段目はリバーブです。

AFS224をテストする。
テストは自宅リビングの部屋の中で1回目を行い、2回目と3回目はバンド練習時に河川敷で行いました。テスト結果から述べますと「正しく調整すればハウリングを防止できるような気がします。」「気がする。」ということは、つまりハウリングが完全にはとれていなかったということです。結構…いや、かなりハウリングが発生しました。「もう少し何とかなるのでは」という私の願いが入った希望的観測です。
テストでは正しく設定が出来ていなかったようでハウリングがテスト中に何度も起きました。ただし、そのハウリングは通常のハウリングとは違って1秒〜2秒程度の短いハウリングです。その短時間のハウリングが数多く発生しました。「短い」とはいえやはりハウリングは不快ですのでマシンの仕組みを理解し上手に設定ができればその「短いハウリング」も無くせるような気がします。


ハウリング検知の仕組みがわからない。
テストをする前に取扱説明書を読みましたが、
取説が若干不親切でして、このマシンでの「ハウリング検知の仕組み」、「正常な動作状態の定義」、「トラブルシューティング」などの説明がないのです。
「どうすれば正しくハウリングを検知してくれるのか?」
「1秒程のハウリングが発生するのは正常なのか?」
これらがはっきりしないからモヤモヤするのです。

ハウリングによって捨てる周波数の幅が狭いから音質を損なわないということや各部の名称、接続方法、スイッチの使い方などの説明はあるのですがハウリング検知の仕組みが説明されていないため設定や操作方法にいまいち自信が持てないのです。これは「医者から与えられた薬の効能や副作用を知らないまま薬を飲んでいる病人」ようなものですね。効いているのか、効いていないのか?はっきりしません。

だからとりあえず取説に一通り目を通し、ところどころにあるキーワードやヒントなどから
このマシンのハウリング除去の仕組みを推察しました。

ハウリング除去の仕組み。
マイクのゲインを上げていくと「ピー」とハウリングが起きます。ハウリングが起きた周波数帯域を記憶してその周波数帯域をカットまたは絞るのです。そして新たなハウリングが起きるたびにその作業を自動でくり返します。

「そんなことなら当然やっている。」と突っ込みたくなりますが、このマシンの特徴はカットする周波数帯域がおよそ20〜30Hzと非常に狭いため、音源の音質が損なわれにくいことです。

例えば私の所有するミキサーについている [Hi・Mid・Lo]
の3バンドイコライザーの場合ですとハウリングの発生でHiのツマミを絞ると歯切れの悪いこもった音源になってしまいますし、複数バンドに細分化された高級グラフィックイコライザーにしても1バンドごとの周波数帯域がこのマシンよりは広いために音質が損なわれます。

ハウリング発生の周波数帯域を記憶していく。
ハウリング対策
上の写真のパイロットランプが12個並んだものが上下で4ブロックあります。これがハウリング周波数帯域を記憶するメモリーです。右左の入力分で2チャンネルですので片チャンネル分としては24個のメモリーです。
一見するとこのパイロットランプの量や並びから「周波数帯域を24分割したグラフィックイコライザーのデジタル版」と勘違いしやすいのですが、それぞれのパイロットランプに予め割り当ての周波数帯域はないので既存のグラフィックイコライザーとは違います。


入力レベルが重要。
取扱説明書を読んで、このマシンのハウリング検知には「入力レベル」が大きく関与していると感じました。「適正な入力レベルで」と何ケ所にも重複して記述してあります。と、いうことは「適正な入力レベル以外」ではハウリング検知が難しいということですね。
取説によると「インプットレベルメーターで常時0dBuが点灯し、時々+10dBuが点灯する位の入力レベルが適正」とのこと。
だから、3回のテストで発生したハウリングは、おそらく入力レベルに問題があったのではないかと思います。

ハウリング対策
よく考えられたハウリング除去の仕組み。
マイクをセッティングしアンプで増幅した際に発生したハウリングをまず【MODE】固定モードでフィルターし、マイクを持ち歩いたり、顔などの反射物で突発的に発生したハウリングをライブモードのフィルターで除去するのです。
例えばマイクのヴォリュームを上げていき発生したハウリングを固定フィルターですべて取ったら15個のメモリーを使ったとします。残りの9個がライブフィルターとして使えます。突発的にハウリングが起きるたびにその9個のメモリーが減っていきます。そして9個のメモリー全部使い切ってしまうと、新たなハウリングに対応できなくなってしまうので、ライブフィルターのメモリーには1分、10分、60分と自動解除時間の設定【LIVE FILTER LIFT】ができるようになっています。つまり、時間設定でメモリーの解放をします。
なお、ハウリング除去される周波数のバンド幅はカットされる訳ですから音質に影響します。そのため狭いバンド幅の音質優先型から広いバンド幅のスピーチ用まで4種類用意されています。【TYPE】
よく考えられた仕組みです。
次回の河川敷でもテスト兼本番を行います。今度はうまく動作して欲しいところです。

トップページに戻る